生まれたばかりのわが子を腕に抱いた、あの日の感動。
その重みは、親にとって決して忘れられない、かけがえのない記憶です。
そんな愛しい瞬間を、一体のぬいぐるみに込めた「ウェイトベア」。
あなたが生まれた時とまったく同じ重さで作られたこの特別なベアは、いつ、どのようにして私たちの元へやってきたのでしょうか。その心温まる歴史を紐解いてみましょう。
テディベアと赤ちゃん、そして日本で生まれた奇跡
赤ちゃんが生まれると「ファーストベア」を贈る習慣は、欧米に古くから存在します。子どもが健やかに育つよう願いを込めて贈られたテディベアは、成長の傍らにいつもいる、かけがえのない友達となります。
しかし、その愛らしいテディベアに「生まれた時の重さ」を込めるという、胸を打つアイデアは、実は日本で生まれました。
物語は1995年に遡ります。
ポッシュ・シゴーニュ社が「出生時の身長と体重」を再現するテディベアの開発をスタート。翌1996年、「メモリアルベア」として世に送り出されたこの一体こそが、世界に先駆けたウェイトベアの原点と言われています。
感動のシーンを彩る、日本独自の文化へ

出産記念にウェイトベアをご購入いただいたお客様
2000年代に入ると、この素敵なコンセプトに共感した多くの企業が後に続き、ウェイトベアは赤ちゃんの誕生を祝う記念品として、人々の間に広まっていきました。
そして、その感動は新たなステージへと昇華します。
それが「結婚式」という晴れの舞台でした。
新郎新婦から両親へ、生まれた時の自分の重さのベアを贈る。腕に抱いた瞬間に蘇るのは、遠い日の記憶と、大切に育ててきた日々。「こんなに小さかったあなたが…」言葉にならない感動を呼ぶこのサプライズは、結婚式のクライマックスを彩る贈呈品として定着しました。

結婚式のご両親贈呈用にウェイトベアをご購入いただいたお客様
さらに2020年代、ウェイトベアは「成人式」というシーンにも登場します。
「ここまで大きくしてくれて、ありがとう」。照れくさくて言えない感謝をベアに託す感動的なサプライズは、InstagramやTikTokを通じて瞬く間に拡散。ウェイトベアは、感謝を伝える新しいギフトの形として、若い世代の心をも掴んだのです。

成人式でご両親へのサプライズプレンゼントにウェイトベアをご購入いただいたお客様
海を越えて、世界に広がる「重み」の価値
日本で独自の進化を遂げたウェイトベアの文化は、近年、少しずつ海を越え始めています。
その価値は、時に形を変えて、深い共感を呼んでいます。例えば、アメリカの非営利団体「Molly Bears」は、幼くして亡くなった赤ちゃんと「同じ重さ」のテディベアを遺族に届ける活動を行っています。腕に抱く重みが、深い悲しみに沈む心に寄り添い、安らぎをもたらす。これは、日本で生まれたコンセプトが「喪失の癒やし」という形で、世界中の心を救っている感動的な事例と言えるでしょう。

「Molly Bears」公式HPから引用
もちろん、結婚式で両親へギフトを贈る習慣が一般的でないなど、文化の違いから、日本のような広がり方とは異なるかもしれません。しかし、「生まれた時の重みを忘れない」という親心は万国共通です。ウェイトベアが持つ「重さ」の価値は、国境を越えて、確かに世界中の人々の心を打ち始めているのです。
時代を超えて、家族の愛をつなぐ贈り物
一体のぬいぐるみとして生まれたウェイトベアは、単なる記念品ではありません。
それは「重さ」という形で記憶を呼び覚まし、言葉だけでは伝えきれない感謝や愛情、そして時には悲しみに寄り添う癒やしをも届けてくれる、特別なメッセンジャーです。
赤ちゃんの誕生祝いから、結婚式、成人式へ。そして日本から世界へ。
ウェイトベアは時代と共にその役割を広げ、家族の絆を深く、温かく結びつける存在へと進化してきました。これからもきっと、この愛らしいクマのぬいぐるみは、多くの人の大切な瞬間に寄り添い、時代を超えて愛の重みを伝え続けてくれることでしょう。
店長 板羽貴代
人生の節目に贈る、感謝と愛情のこもったプレゼントだからこそ、ご不明な点やご不安なこともおありかと思います。
そんな時は、どうぞご遠慮なく私たちにご相談ください。ウェイトベア選びの専門スタッフとして、お客様一人ひとりの大切な想いを形にするため、精一杯サポートさせていただきます。皆様からのお問い合わせを、心よりお待ちしております。